カジマヤの花



それはまるで かざぐるまのように咲く




【カジマヤ】 

・玩具の『かざぐるま』のような形をした花。 四枚の大きな花弁が特徴。 

・花言葉は『子守歌』 

・『マギの一族』には  この花が登場する古い言い伝えがある。 


 この世にまだ神々が存在していた時代 

 天より降りてきた炎の荒神が 地上を焼き尽くそうとした 


  このとき、神に仕える一族が

  荒神を鎮めるために

  赤子をひとり 生贄として差し出した

 

 生贄によって 荒神は鎮まり

  地上の人々は救われたが 


 赤子の母親は  亡き我が子の魂を慰めるために 

 赤子と最期に別れた地に ”かざぐるま”を立てた 


 一年 また一年と 

 赤子が生きる筈だった年を過ぎる度に ”かざぐるま”を供え 


 その数が20を超える頃には 

 供えられた”かざぐるま”は  まるで花畑のように見えたという 


 その後 長い年月が流れ 

 供えられた”かざぐるま”も 

 朽ちて無くなるほどの時が過ぎた頃 


 もはや誰も訪れることの無いその地に 

 あるはずのない”かざぐるま”が供えられている 


 しかし よく見るとそれは 

 ”かざぐるま”によく似た花であり 


 今でも母子を慰めるように  咲き続けているという 


・この言い伝えから、一部の地域では 

 亡くなった子供の墓に『カジマヤ』を供える習わしがあるが、

  一般的には 『子を想う母の花』

  というニュアンスの方が強く 

 母親が、我が子の健やかな成長を願って

  贈られる場合が多い。

支離滅裂

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